膝の痛みは膝以外の部分に原因が
あるかもしれません
膝の痛みは中高年だけではなく、部活動などのスポーツに勤しむ若者まで多くの方が悩んでいる症状です。
原因は、変形性膝関節症、関節リウマチなどの病気の場合以外にも、ランニングによる痛み(スポーツによる外傷、障害)などがあり、一概に膝の痛みといっても原因はさまざまであるため正しい対処が必要です。
今回は、膝の痛みを引き起こす原因をご紹介すると共に、効果的なストレッチ方法や予防法も合わせてご紹介いたします。
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目次
こんなお悩みはありませんか?
- 膝の痛みがどこに行っても改善しない
- 膝が痛くてランニングを諦めている
- 歩行時、膝に痛みを感じる
- 自分で膝痛を予防する方法が知りたい
膝はどのような構造を
しているのでしょうか
膝関節の構造と役割
正しい膝の仕組みを理解することでより自身の痛みの原因を把握することができるので、ここで一緒に膝の構造について理解していきましょう。
◆膝の構造
膝を構成する骨は大腿骨と下腿骨(かたいこつ:そのうち脛骨)と膝蓋骨(しつがいこつ:膝のお皿)で3つの骨で関節を成します。
骨の関節面には、関節軟骨と呼ばれる軟部組織が存在し、膝の動きをスムーズにする働きを担っています。
その他にも、膝の安定性を高めるため前後左右の靭帯や半月板、関節包といった組織でひとつの関節を形成しており、さまざまな動きに耐えられる仕組みになっています。
膝は、地面からの衝撃をより強く受ける関節になるため、非常に強靭かつ、複雑な構成となっています。
しかし、加齢や同じ動作を繰り返すスポーツでの炎症が起きやすく痛みを伴いやすい部分でもあります。
◆膝の役割
膝はおもに歩く、飛ぶ、姿勢を保つといった人間の基本動作をコントロールする関節ですが、それ以外にも地面からの力を分散し、内臓や頭部への直接の衝撃を緩和する役割を担っています。
また、骨同士(大腿骨と脛骨)が接する面は関節軟骨で覆われています。
関節を覆う軟骨は硝子軟骨(しょうしなんこつ)といい、厚さ約3mm前後で個人差があります。
硝子軟骨は軟骨細胞やコラーゲンなどで構成されており無血管組織であるため、そのほとんどが水分です。
◆半月板の役割
半月板は、膝の内側と外側にある軟部組織で関節軟骨とともに膝にかかる荷重を分散したり、衝撃を吸収したりする働きを持っています。
その他の前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)、後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)、内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)、外側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)とともに、関節の安定性を司る組織でもあるため非常に重要な組織です。
膝に痛みが起こる原因
膝に痛みが発生する原因としては、加齢などにより関節自体に形状の変化が起こる場合もあれば、スポーツによる外傷、使い過ぎによる炎症などその原因はさまざまです。
しっかりと原因を把握し、適切な処置を行うようにしましょう。
◆膝関節の痛みのおもな原因
・加齢による膝関節の変形
・スポーツ外傷
・使い過ぎや自己免疫疾患による炎症
◆膝関節の変性
加齢による退行変性で一番多いのが変形性関節症(OA)です。
関節軟骨がすり減り、骨の関節面への衝撃が緩衝できなくなると骨自体(大腿骨や脛骨)に変形をきたし、痛みが増強する症状です。
関節軟骨は永久細胞と呼ばれる組織のため、現代の医療では一度すり減ると自己再生は難しいとされています。
◆外傷
サッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツに多いとされていて、急激な方向転換やジャンプ動作で痛めやすい外傷です。
前後十字靱帯損傷、半月板損傷など痛める箇所はさまざまです。
その中でも前十字靭帯、内側側副靭帯、内側半月板を同時に傷める外傷の場合、スポーツ活動を再開するために手術を要する場合もあります。
◆炎症
・使い過ぎ(オーバーユース)
運動や日常生活で繰り返し同じ動きをする場合などに摩擦力や衝撃が加わり、炎症が発生する場合があります。
軽度な炎症であれば、アイシングをして安静にすることで症状の緩和が期待できます。
炎症症状が強い場合は、テーピングやサポーターなどで関節を補強させることも効果的です。
・関節リウマチ
関節リウマチなどの自己免疫疾患を発症すると、自己の抗体が正常な組織を壊してしまうため、関節自体の変性と炎症が現れます。
自己免疫疾患は、整骨院の施術で対応することができないため、早期に専門医の診察及び治療を受ける必要があります。
◆膝以外に原因がある場合
炎症や外傷以外にも、肥満による体重増加やO脚・X脚、外反母趾などによって膝への負担が増すなどの状況が続くことで痛みが発生する場合があります。
原因と膝の状態を正しく把握し、早期に適切な手当てをすることが重要になります。
膝の痛みの対処法と予防法について
膝の痛みの対処法
◆膝に熱感がある場合
膝をぶつけたり捻ったりして痛みが生じている際に、膝に熱感がある場合は炎症を起こしている可能性があるため、アイスパックや氷を入れた袋などでアイシングを行いましょう。
アイシングを行うことで、炎症の拡大を抑制し、痛みを感じにくくする効果が期待できます。
アイシングを行う際は凍傷を防ぐため連続して長時間行うのではなく、1回15分ほどをこまめに行いましょう。
◆筋肉の硬さを解消する
太ももの主要筋の大腿四頭筋(だいたいしとうきん) は、膝蓋腱(しつがいけん)に連続して膝蓋骨の上部に付着しています。
そのため、大腿四頭筋が硬くなると、膝の上下に痛みが出る可能性が増します。
また、疲労や冷え、運動によって大腿四頭筋が硬くなっている場合は太ももを直接温めることもおすすめです。
◆大腿四頭筋のストレッチ
膝の痛みを予防するためには、大腿四頭筋の柔軟性を保っておくことが重要です。
立った状態で左足を後ろに曲げ、左手で足首を掴み、太ももの前側を気持ちよく伸ばしましょう。
◆下半身の筋トレ
下半身には多くの筋肉が集まっているため、女性や筋力が弱い方でも効果的に筋肉を鍛えることが可能です。
無理のない範囲で、膝を軽く曲げる程度でも効果があるといわれています。
◆歩行やランニングフォームを見直す
運動にともなって膝の痛みが出る場合は姿勢やフォームを見直すことが重要です。
例えば、腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)はランナーによく見られるスポーツ障害ですが、足の外側に重心バランスが偏ることで発症するとされています。
膝の痛みが出ると歩くことがつらくなるだけでなく、運動時のパフォーマンスも低下してしまいます。
そのため、日常生活でも膝の痛みが出ないよう、意識し予防することが重要です。
◆サポーターの使用
炎症が発生したり、痛みや違和感がある場合は、サポーターでの補強を行うことが良いとされています。
また、日常的に太ももやふくらはぎを使う習慣をつけたり、筋力トレーニングを行うことで膝関節への負担を軽減できます。
膝の痛みの予防法
◆運動後のクールダウン
運動をする際、事前にストレッチを行うことは一般的ですが、実は運動後のストレッチがとても重要になります。
運動をした後の筋肉の硬直を取り除くことで、膝まわりの筋肉に疲労が溜まりにくくなり、膝の痛みのリスク軽減につながります。
◆筋肉を冷やさない
筋肉はゴムのような性質があるため、冷えなどで柔軟性の低下してしまうと筋繊維は切れやすくなります。
そのため、普段からお風呂に入り身体を温めるなどをして、膝まわりの筋肉を冷やさないことが重要です。
M.A.K鍼灸整骨院【膝の痛み】
アプローチ法
膝の痛みは、姿勢からくるものが多くなっています。
その中でも特に多いのが、前傾姿勢からくる反り腰です。
骨盤が反り腰(お腹を前方に突き出している状態)になることで、
足部の過剰回内(かじょうかいない:足部が内側に倒れている状態)および、
膝のニーイン(膝を曲げたときに内側に入る状態)、股関節が内旋します。
そうなると太ももの前面が硬くなり、膝に負担がかかってきて膝に痛みが出てきます。
この状態が続くと膝が変形してきて、膝のまわりに痛みが出ることがあります。
特に膝の内側や膝蓋骨の上や膝の裏などです。
膝痛への施術方法としては、まずは姿勢のゆがみや乱れを改善していきます。
これはIRTという手技を使います。
次に筋肉骨調整法で足部、下腿、膝関節、大腿、股関節、骨盤周囲の骨のゆがみを整えて、パーフェクト整体で膝関節の動きを正常にさせます。
また、正常な関節運動ができるように、関節を守る筋肉をしっかりと動かせるような運動を行なっていけば、膝の痛みの早期改善が期待できるでしょう。
そして最後に正常な立ち方をマスターしていただき、膝への負担を減らしていきます。
著者 Writer
- 増田一三
- ●生年月日:1970/08/09
●血液型:B型
●既婚者・子供1人
●趣味:走ること、スキー、ダイビング、キャンプなどスポーツ全般
●国家資格
・柔道整復師
・鍼師
・灸師
・あんま・マッサージ・指圧師
・中学校高等学校保健体育免許
●民間資格
・DRTアドバンスイストラクター
・ライトセラピスト
・予防医学指導士
・日本痩身医学協会認定施術師
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